Entries from 2011-01-01 to 1 year
大昔、ひとはしゃべる前に歌うことを覚えたそうだ。 生きているということは、息をしているということだ。 歌は、精一杯息を使う。 だから、ただ歌えばいいんだ。 独立少年合唱団アーティスト: サントラ出版社/メーカー: カルチュア・パブリッシャーズ発売日…
二十歳の原点 (新潮文庫)作者: 高野悦子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/05メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 100回この商品を含むブログ (140件) を見る この本は初めて出会ったのは、中学一年生のときの教室の本棚でのことでした。担任のM田先生が…
僕は天使の羽根を踏まない (徳間デュアル文庫)作者: 大塚英志,コヤマシゲト出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2005/10メディア: 新書購入: 5人 クリック: 174回この商品を含むブログ (52件) を見る
おもいでエマノン (徳間デュアル文庫)作者: 梶尾真治,鶴田謙二出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2000/09メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 99回この商品を含むブログ (73件) を見る 「エマノン?」 「ノー・ネームの逆さ綴りよ」 「‥‥‥‥」 地球に生命が発…
短歌研究 2011年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 短歌研究社発売日: 2011/09/21メディア: 雑誌 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 馬場めぐみ氏の受賞後第一作を読むために。泣いてしまった。本屋で目を通した時点でもう涙ぐんでいたので、周…
元々は、小倉拓也氏の第一詩集の制作、いやえっとその前に作った詩誌「Ps & Qs」のなかで、引用として出逢ったのが小川三郎氏の詩の一節でした。文学フリマに初めて参上したとき、小倉拓也氏に紹介して頂いてご本人にお逢いして、それから詩集を頂いたりもし…
--My Sample Book-- この町に越してきてから、おそらく二年ほどになる。「街」という表記よりは「町」である。「町」には、最初は参った気分にさせられた。私は前は割合に様々な便の良い場所に家を借りていたので、この、スーパーマーケットが一軒ある他はや…
^ 第54回短歌研究新人賞を受賞された馬場めぐみ氏に、「まだ『短歌研究』買えなくて。ごめんね」と云ったら送ってきて下さいました。感謝、感謝、感謝……。短歌の世界をまったく知らない自分の浅さをよくよく思い至りました。 馬場めぐみ氏の歌は「をとめとか…
遠く離れたそんなことでは、あなたは本当はかなしくないのでしょう それしきで 泣いたり、あなたはしない 泣きました、っ書いてみせて、どうでしたか? 私は卑怯だなと思った、下心は好きじゃない 汚く振舞われる方がましです あなたの後ろにあなたが立って…
眼球譚(初稿) (河出文庫)作者: ジョルジュバタイユ,Georges Bataille,生田耕作出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2003/05/01メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 218回この商品を含むブログ (96件) を見る 実は読了したのは7月11日でした。諸々の事情によ…
--a primitive talk about tangent-- 彼は最初は几帳面な性格であるように見える。彼のイラストを最初に目にしたときの均整の取れた線の配置や非常に精巧な感じからして、てっきりそうなのだと思っていた。しかしやがて私は知る。彼のイラストは、ペンタブレ…
「交錯するねー」 彼女が云った。何を工作するのか、と僕はかおをあげた。もう4時半だぞ。朝ってやつだぞ。彼女は僕があまり反応しないからか、再度云った。独り言のように。僕が返事をしなくても哀しくならない程度のトーンの独り言専用の声を作って。 「…
私はその日、人生で初めて冷凍みかんを手にした。至極普通に長年生きてきたのにも関わらず、私はこれまで、それを直に見ることが無かったのである。 小説の作中で誰かが旅に出て列車に乗るというような段取りになると、大抵はこの「冷凍みかん」という単語が…
今晩は、87年前の世界の皆さん。落ち込んだりもしていないけれど、私はそれなりに元気です。夏到来ですが空調はつけておりません。節電なる日々です。 「エアコンを……」とよく耳にしますが、私は大概に於いては「冷暖房を切って」と申します。「空調」は少し…
かざはな。 主人公、「のゆり」。夫「卓哉」。のゆりの叔父の「真人」は浮気性だけれどちょっと素敵なひとだなあ。 全体的の雑感……何と云うか一般の作家みたい。一般の現実めいているし。川上弘美さんの現実ってこういうのだったっけ、とちょっと物足りず。 …
何処までも鋭く研がれ磨かれて、同時に何処までも優しく、放った心の軌道のグラフが美しい。わたしの日々の所感の法則をそんな風に決定付けていったのは、森先生の作品に出逢った中学生のときから今に至るのでした。感謝、感謝と共に、 デヴュウ15周年、おめ…