Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

Entries from 2015-01-01 to 1 year

ポカリスエット

二十九の日曜の朝 運動会みたいに薄いポカリスエット

それがエンデだ。

何もなにも何もなにも何もなにも無い世界。 世界という像も無いんだ、分かるかい? それが、エンデだ。 そしてミヒャエル。 私は理解しなければならない。

無題

すべてが遠くて 速くて速くて 人混みのなか 邪険に追い越されてゆく部屋のドアを開くと 大切にしていたものたちが皆 言葉を失っていることに気付き 飴玉の代わりに鉛を舐めて 瞼を閉じるすべてがやってきては去ってゆく 置いていかないでと願ったあの日も忘…

プネウマティカ

「プネウマティカ」 ──Pneumatica 幾度火を浴びてもわたしは燃えない。 どんな劫火であろうとわたしは燃えない。 大気中の酸素と結合に次ぐ結合を繰り返し、 わたしはいつまでもここにいる。 大気のなかに灰が舞い上がり羽撃いてやがては墜ちる。 わたしはい…

檸檬

レモンの丘を駆け下りて 湖へいったんだ 手を伸ばした窓辺の その先にレモン 齧って 夕暮れ

半神

あなたに音を作ってあげよう。

Air,まごころをきみに。

以後62時間は外部進行不能です 303号室です。 無理も無いわ。みんな人を殺すことに慣れてないもの。 803区間まで 「ロック外して」 「「私……、私、鉄砲なんて撃てません」 「訓練でなんどもやっているだろう」 「でも、そのときは人なんていなかったんですよ…

「白いゆめ」

白いゆめ そろそろ帰らなくちゃと思いながら ふうちゃんとなっちゃんと 路をあるいている 公園があって 冬だから寒い 裸木がほそくてんてんと立っている しばらくすると 淡いピンクの あの儚い薄い花びらが見えて あ さくら 私たち三人はびっくりする そうだ…

私の分の魚まで食べていた 247 - ヴォトカ流れる河のほとりで この短いフレーズに、どうしてこんなに美しく感じるんだろう。 言葉の向こうに彼女が居るから? ではなく、フレーズだけで完璧だと思えるから……?

購入した(する)本

池田浩士先生の著作が、今回は購入し易い場所から発行するように執筆なさったとのこと。 大切に読む。 下記、読み終えたら次に買う。 歴史のなかの文学・芸術―参加の文化としてのファシズムを考える (河合ブックレット) 右翼も左翼も嫌いだし、飢え渇き以上…

手紙

思い出すと哀しくなる友だちはいるけれど、 やっぱり嫌いになったとか、本当は嫌いだったとか、 そういうことになったことは今まで一度も無いと思う。 女子校だったから、特に女の子の友人。 この写真撮ってくれたきみにはこの世ではもう逢えないけど、 よく…

正しい人へ

正しく生きることを正義とするひとに、正しい生き方をすることは正しいことではないと訴えたくて、けれど云えない。

うつつ

檸檬の沈む湖 炭酸水の波が 打ち寄せる浜うつつ砂に頬を寄せ 懐かしい歌を 嘆息のように さんざめく 風 ゆうべ浜辺をもとおれば ヴォトカ流れる川の向こうの 友人の家を尋ねゆかん 百合を一輪たずさえて

それは誰の話なの

侘びしさの淡くうすい青の波が瞼の裏で寄せているので 私は懐かしくてそこへ戻りたくて それは記憶には無いのにかなしいほどに 懐かしくてまた泣いてしまう 君の日々は誰の話なの あなたは誰の話なの それは誰の話なの 私は誰の話なの

特殊切手「星の物語シリーズ 第2集」

www.post.japanpost.jp 星の物語シリーズ 第2集 2015(平成27)年9月25日(金) 82円郵便切手(シール式・10枚1シートのシート販売)

特殊切手「童話のノスタルジーシリーズ 第1集」

www.post.japanpost.jp 童画のノスタルジーシリーズ 第1集 2015(平成27)年9月18日(金)発売 酒井駒子

「肌色」

タータンチェックが重なり合った スカートを穿いて 隠しているの 赤いギンガムのシャツは アイビーギャルの名残り 柄on柄で歩く下りひとり 肌色を嫌悪している 人間なのに タータンチェックの滲み合ったスカートを穿いて 隠しているの 滲み混ざる心

ご案内

今更なのですが、あまり記事は増えていないので。 広告と告知文が、普段の言葉に混じりすぎるのが嫌なので、白昼社や創作関連のブログを作っています。 lier.hatenablog.com 白昼社と泉由良のお知らせブログです。 大事なことはここに書いてある。ような気が…

8月9日のフリーワンライ

【第58回フリーワンライ】本日のお題 耳を塞ぐ 合わせ鏡の背中合わせ いつまでも、 これは恋じゃない錯覚だ 切実 この中から一つ以上選んで執筆してください!22:30より開始です! #深夜の真剣文字書き60分一本勝負— フリーワンライ企画@次回9/13 (@freedom_…

survival

素足で外を出歩いて生きるひとになってみたい。木の下で眠る。人生の持ち物は少なく、また違う木の下で眠る。 一方で窓もないコンクリートの四角いラボの一室のなかで、生涯過ごすことにも憧れる。

創作の診断メーカー

6月7日の予告はちょっと待ってね。2015-06-07 娘と葡萄/少女の風 #nnmtitle http://shindanmaker.com/401596 題材にして短文を書きます、6月5日。 斜めさんありがとうございます。 6:25 PM - 5 Jun 2015 ちなみに、斜線さん作成のタイトルメーカーは2つめ…

#nnmtitle0605 娘と葡萄/少女の風

娘と葡萄/少女の風 #nnmtitle http://t.co/O81jqj07Gy 題材にして短文を書きます、6月5日。 斜めさんありがとうございます。— ゆら (@yuraco) June 5, 2015

チャリティ募金@文学フリマの報告

(これまでのあらすじ) 5月4日に第二十回文学フリマ東京に出店する白昼社代表(私です)が、ネパールの震災に向けてのチャリティをしたいと唐突に悩み始めて、日本に帰国してからあれやこれやを放り出して用意をし始め、あとは5月4日の日記の通りです。今日…

文学フリマ・白昼社・ネパール地震

白昼社という場所で本を作っている泉由良です。 以下、お知らせです。どうぞご一読下さい。 第二十回文学フリマ東京にて、白昼社ブース【F-19】内で、ネパール地震の被災者の方に向けてのチャリティ活動を行います。 目的 2015年4月25日にネパールで起きたお…

「夜明け」

twitterの、第46回フリーワンライに参加しました。 お題は、 「夜明け」「あふれてこぼれた」「女郎花」「東雲色の空」「浮いている」 でした。取り敢えずtweetとスクリーンショット。 テキストはあとで貼るかもです。使ったお題:夜明け あふれてこぼれた …

あの子が笑うと、

あの子が笑うと、くにゃっという音がするような気がした。 実際には聞こえなくても。 笑顔がくにゃっとしていた。 それはあの子がちょっとよわいことを、示していた。 でも嫌いじゃなかった。 大事にしたかった、そう思っていた。 過去のことは過去に云わな…

〔ちるちるみちる〕

中央路線は感情露線 shi ha tsu 溶け方を忘れた雪たち shi wa su やがて春も散るだろう shi ru chi ru散るものあふれこぼれるもの集めて歩く a ru ku 何もかもを拾い集めるように歩く a tsu me ru 裸一貫から叩き上げる a ge ru 死ぬまでずっと a ra yu ru …

その瞬間を乗り越えることで

時間が止まればいいのに。 誰にだって、そういう瞬間があるはずだ。 そしてそういう瞬間は、一生のうちに一度しか訪れないものだと思う。 忘れられないセックスだったり、受験の合格発表だったり、 子どもの出産だったり、皆既日食だったり、 友だちの死に目…

窓辺の終わりに

〔砂丘を北へ〕

砂丘を北へあるいていった 右手のなかの 愛したもの ひとつずつ、ひとつずつ こぼしながら 風にさらわれていく みんな、みんな 夜がくるまでは あるき続けるんだ 砂丘の風紋が とてもきれいだから 夜になったら つめたい砂のしたで 眠るように凍えて こと切…



 web site