Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

八月六日上々天氣

 

ふたりのイーダ (講談社青い鳥文庫 6-6)

ふたりのイーダ (講談社青い鳥文庫 6-6)

黒い雨 (新潮文庫)

黒い雨 (新潮文庫)

夏の花・心願の国 (新潮文庫)

夏の花・心願の国 (新潮文庫)

  • 作者:民喜, 原
  • 発売日: 1973/08/01
  • メディア: 文庫
夏の花

夏の花

八月六日上々天気detail]

 今夜、と云っても日付が変わりますが、元・広島のエースがアメリカで投球するらしく、私には野球はまったく解りませんが家人は2時半からyahooで様子を観るそうです(TVは無いしそもそも放映されない)

 


 理解の及ぶ範疇ではないのだが、私が家人ととても清い関係で婚前旅行をしたとき、尾道のあとは当然広島原爆資料館も組み込まれ、私が広島が受けた被害についてじっくりパネルを読んでいたとき、今となっては家人であるひとを探したら彼は「広島市の復興」のパネルを見て感動していた。それから平和記念公園に出ると、彼は「あっ広島ドームがっ!!!!」と叫びながらダッシュして行った。
 だからどうという話ではないです。

 平和ミュージアムの被災したひとの人形の撤去については、悉く遺憾であります。

    
       

『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』

 

 つまんないけれど惰性で続く毎週月曜のドラマ、今回も書こうか、というような凡庸さと、山田詠美独特の自意識のある文体でした。そういえば山田詠美の文体ってそうなんだっけ、と思い出した。
 凡庸の象徴は、章立てだったように思う。明日死ぬととか明日死ぬかも知れないということをこんなに生かせないのはあまりよろしくないです。読書なんて感動に次ぐ感動じゃなくても活字中毒者は読むよね、とか思い出しました。それが文芸のシーンだとしたら、それはどうなのか。


      

Twitter300字ss「雲のなか」

 雲のなか泳ぎゆく。碧空に包まれながら、白いなびきをやわらかに追い掛ける。向きを変えて背泳をすれば、一面に空。その向こうに視えないけれど、きっと宇宙。闇のなか星々の海。
 いつか見た変わった魚の泳ぎのように、ひゅうっ、ひゅうーっと蹴伸びで泳いでみたりもする。面白い生き物になれたような気がして嬉しくなる。地上はもう遠く。空は酸素が薄いので、呼吸が少しスライドガラスのようになる。
 誰かの白い腕が見えて、そっと手を取ると、そのひとと私は一対の翼のように、違うたゆたい方に変わる。暫くして、じゃあね、さよならね、と微笑んでその手を離す。さざれ雲にまた潜る。遠く地上の方に見える虹。
 醒めない夢。
 雲を泳ぐ。

(300字)

 

『水声』

 

水声 (文春文庫)

水声 (文春文庫)


好きという言葉を、わたしもつきつめて考えたことがなかったことに気がついた。好きになって恋をして結婚して子供がうまれました。末永くしあわせに暮らしました。そういう好きを、今までまったく知らないできた。結婚しなくても子供がうまれなくても、好きという言葉の意味を知っている女はいくらでもいるのに。
胸がしめつけられるようだった。


    



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