十三のシアターセブンで、日曜の午後に『ビリーバーズ』が観られることを知り、家人Cさんとふたりで行ってきました。昨日土曜はシアターセブンで舞台挨拶(誰のかは知らない……)があったらしく、そして昨日は「副議長さん」役の北村優衣さんが23歳の、今日日曜日は主演の「オペレーターさん」、磯村勇人さんが30歳のお誕生日だったそうです。これでは偶然ですが、磯村勇人さん好き好きが高じて物見高く観にきたひとみたいじゃないですか……。良いけど。違うけど。私は『ビリーバーズ』が好きなんだ。
先日の映画館とは違い、係員さんがいらしてほっとしました。先日はアヴァンギャルド過ぎたよ。かなり、インターネットなどの前売り券で席が埋まっていて、「ふたり並んで座れる席はありませんが良いですか?」と訊いてくださいました。構いません! むしろ私たちは映画館に入ったら離れた位置に座る主義なのです。過去に私から提唱しました。シアターセブンは、上等のジンジャエールと炭酸水と林檎ジュースを売られて点が良い感じ。館内は学校の教室くらいの大きさで、今はなき朝日シネマを思い出しました。朝日シネマ好きだったな。
ここでもビリーバーズのフライヤはもう無くなってしまったようでした。
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商店街を歩きながら、むかしchomakoさんと、第七藝術劇場にきたことはあるよ、シアターセブンは初めて。とCさんに話しましたが、あれ、ここだっけ、とちょっと曖昧になってきていました。Cさんごめん。chomakoと行った映画館は、もっと広かったんだよなあ。スクリーンが大きかった記憶。Cさんは私の誤りと謝りに気づくことなく、「こんな街にふたりできたの? やばじ」と云いながら、「アルサロ」という看板を見上げていました。
アルサロって何かなと思って検索したら、アルバイトサロンの略だそうです。ちょっと素人っぽい女のひとが接待するところが、プロのホステスさんのキャバレーとは違うのよ、みたいな意味が、アルバイトサロンだそうです。実は女子大生、みたいな・そのひとが本当にアルバイタなのかどうかは、お客さんには分からない〜。
類義語に「ゴケサロ」という単語があって、驚いたのですがこれは、未亡人の女性が接待するお店。「Yサロ」は人妻がいるお店。ゴケは兎も角(ともかけない)何故Yなのか私には判りませんが、検索していたらアダルト動画が出てきそうな雰囲気になってきて、やめました。あと、サロンYっていう美容院やらエステばかりヒットして、なんかすみません。
アルサロの近くの銭湯らしき建物の写真。
「あれ、お風呂屋さんかな?」とCさんが云うので、「えっ風俗の?」とつい問い返しましたが、煙突があるしまあ銭湯なのでしょう。スチームパンクじゃなかろうな? 窓に梯子が掛かっていて、その窓が開いているのが気になりました。「あれから出入りするのかな?」とCさんも云っていました。非常口か?
「尼崎の方が治安いいよね」「尼崎の方が治安いいね」とこそこそ喋りました。居心地が悪いとかではないのですが、風俗街に慣れないお子様ふたりとしては、どうだろう?
私はLINEスタンプの、「どうだろう?」と残念そうな女の子が云っているイラストを愛用しています。どうだろう?
アルサロの意味を覚え、レヴェルが上がった(かも知れない)。
2009年かそれくらいにも、私は2度十三にきていて、一度はアーティスト系のよく知らないおじさんとふたりで大学の講義を聴きに、一度はライヴハウスFandangoにて、VOXhall主催のフェスが行われていたときです。あの年齢の私の方が、今よりずっとパワフルだったなと思い若干悲しくもなり、『ビリーバーズ』を2度目に観た話はまだ登場しない……。
FandangoもVOXも、今は移転しましたね。懐かしいな。
(つづく)