「プネウマティカ」
──Pneumatica
幾度火を浴びてもわたしは燃えない。
どんな劫火であろうとわたしは燃えない。
大気中の酸素と結合に次ぐ結合を繰り返し、
わたしはいつまでもここにいる。
大気のなかに灰が舞い上がり羽撃いてやがては墜ちる。
わたしはいつまでもここにいる。
どんな劫火であろうともわたしは飛ばない。
焼かれる。また焼かれる。
また焼かれる。また焼かれる。
わたしはいつまでもまた焼かれる。
うず高く重なる灰とこれから焼かれる命たちへ告ぐ。
大気中の粒子と結合に次ぐ結合を繰り返し、
わたしはいつまでもここにいる。