2015-04-01 〔砂丘を北へ〕 poetry text 砂丘を北へあるいていった 右手のなかの 愛したもの ひとつずつ、ひとつずつ こぼしながら 風にさらわれていく みんな、みんな 夜がくるまでは あるき続けるんだ 砂丘の風紋が とてもきれいだから 夜になったら つめたい砂のしたで 眠るように凍えて こと切れよう (2002.04)