Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

矢鱈鱈場蟹

 やたら色々なものが嫌いなのですが、どうしたらいいでしょう。
 何を目にしてもすぐに解釈や分析をする人間は、謎解きをしに映画を観にいくわけじゃないんですよ、と、にゃんしーさんが云っていて、『君たちはどう生きるか』のネタバレ無し謎解き記事を読んだ感想だそうです。映画を観に行った私も同行者も、特に謎を感じていないという情報を共有しました。

 もっといっぱい書きたい。絵も描きたい。原稿、すみません、書きます。間に合え。たぶん間に合うんだけど。

 あらゆるものについて、感想を抱いているからしんどいんだよ、と、いうか、もっと眼鏡のレンズを綺麗にするとか、むしろシンクも磨きたいし詩も書きたい。郵便物。会計。こんなに好き放題にしているのに、何故したいことが片付いてゆかないのか分からない。忙しい、と表明することは、とっても恥ずかしい行為だと思う。私にとっては。他人は云っても良いんですよ(こういうエクスキューズ付けないといけないのが、なんだかね、誰もが誰もが、好きにしたら良いことですよ)


 大好きな、本をつくっている友人の方の、娘さんのお誕生日で、とてもしあわせ。

 Cさんが描いたカード、それは可愛いのか判らないので心配。

 ピアニストの同級生が、インスタライヴでゲリラ的に演奏を流していたのを聴けた。素敵過ぎる。


 家から出たくない、というか。
 何も分からない。


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 5月文学フリマ東京36の日、私は赤羽会館の併設喫茶店に居た。
 こーたろうくんとの待ち合わせに遅れて、息も絶え絶え赤羽に着いて、浜松町からなかなか遠いのね、こーたろうくんを送り出したあと、詩人になりたい女の子が来た。「シーシャ吸いにいきません?」と云われたが、そういう趣味は無いので断った。「ノンニコチンもありますよ」そういう問題ではない。
 で、話した。詩人になりたい彼女は、現代の詩の世界について語ってくれた。
 私は正直な気持ちを云い、恐らく彼女は私を見捨てた。というか、縁を切ろうとした?
 見捨てられたとかそういうことは恨まない。ちょっと悲しいけれど、たぶん、話し合いではなく、同意する為の場で、私はそれに従えなかったという状態で、同意して欲しかったのでしょう。

「私は世界に対する関係性について、そんなにはっきり確信出来ないから」

 私は何度かそう云い、別れ際にもそう云った。
 詩の世界を変えたい、と話してくれた女の子は、だんだん、

「別にちやほやされたいわけじゃないんですよ」

 を繰り返すようになって、そして「もう出ましょう」と云われ、しかし文学フリマには間に合わない時刻だった。健常な方なら間に合うかも知れないけれど、私の健康状態・精神状態の感じでは間に合わなくて、つまり間に合わなかった。
 自分の本当の気持ちを云ってみたら、もう近くにいるのは止めようと思われた、たぶん。
 好きだったし、少しそれはどうかなと思うところもあったし、良い詩を書くんだなあと思ったし、でも突然電話線をカットされるようなことは、あまり、嬉しくなかった。
【本音を(頑張って、でも話しても良いだろうと思う相手に)話したら、終わった】私は今後もこの現象に遭うのかな。怖いな。傷つくとかそういう単語ではなくて、違うんですよ、断絶の原因の勃発具合が凄い。凄い、は、凄まじ、です。


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 まあ一般論に近いのですが、

「そのカフェ、喫煙出来ます?」

 と、そのとき彼女の到着前にLINEがきた。
 禁煙ですと、返信。「吸える喫茶店に移動しませんか?」と云われたような記憶が薄くあるけれど、記憶違いかも知れないけれど、それは断った。私は喫煙しない習慣で、そして、浜松町から赤羽に考え無しに動いたので、くたくたではあった。(こーたろうくんと喋ったあとは速攻浜松町に戻り、モノレールに乗って文フリに行こうと思っていたし)

 でも、本音で、本当に大事だろうと思うことがあって、

「あなたの前で煙草吸っても良いですか?」と、云って欲しかった。

 そっちが先でしょ? 喫煙室のあるカフェであっても、私を喫煙室に連れてゆくことに何の躊躇も無い、そういうのは、たぶんやはり、無礼というやつである。私に礼を尽くせとは云える義理は無いけれど、この礼儀って必要だと思うよ? 他のひとにはそうしないと、気を悪くされている可能性があるよ? 私は私に対する礼儀にはあまり関心が無いけれど。私は礼儀を尽くされるべき人間だと、自分を思っている確率は低いので。

「そこ、喫煙出来ます?」ではなくて、「〜〜さんと会っているとき煙草吸って良いですか?」

 こっちだよ。
 でしょ?

 私としては、相手とTPOによっては、喫んでもまったく構わない。
 けれど、あの日は結構、嫌悪を覚えた。


 そのひとはたぶん一応、独自のものを一応持っていて、彼女の詩も結構好きで、なんだか、でも、もう連絡は取れないのかな。うん……。私は、インスタントに生きているわけじゃないんだけど、うん。


       
     



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