15年前の6月1日に、京都の部屋で髪を切って、尼崎、尾浜のにゃんしーさんの家に来たんだった。と、気づきました。15年。
腰まであった長い髪を切ったのは、尾浜の家のお風呂にはシャワーが無くて、長い髪を洗うのは無理だ、と思ったからで、つまり日々その家で暮らすと、自分なりに決めていたようです。その頃お世話になっていたBAR超能力のマスターの櫻岡さんに、
「同棲ってどうですか」
と尋ねると、
「楽しいよー」
笑顔で答えてくれて、そのまま阪急電車で尼崎市に来ました。
6月1日から、にゃんしーさんは出社したので、その日付だったようです。新入社員は4月から5月末日まで、研修合宿だったので。何はともあれ、突然「あなたの家に行くので書生にしてください」とか云ってやってきた女子を住まわせてくれてありがとう。
自分は詩人にゃんしーの書生のつもりだったので、書生というものは雑用を片付けなければならないと思っていたので、6月1日からお弁当を作りました。お腹に良いものを入れなければならない、と思っていて、やたら蒟蒻がいっぱい入っていた……思い出すととても恥ずかしい……。
台所もお風呂と同様、なかなか古風でした。
何日か後、あまりに連絡が取れなくなって部屋に来た両親、切った髪が散らばった狂気の洗面所を発見させてすいません。 散切り頭とはあのことだった。髪は片付けてから動くべき。なんか、どうかしていたけれど、私はいまでもまあまあどうかしています。
