終戦記念日の頃からずっと読んでいて、やっと終えました。終戦記念日のことを終戦記念日と呼んではいかんのか? 敗戦記念? それとも、玉音放送が流れた日と終戦は別?
知らないけど。
- 暗い絵
- 顔の中の赤い月
- 残像
- 崩解感覚
- 第三十六号
- 哀れな歓楽
ベトナム戦争へ出兵した米国人のPTSDは時折文学や言論の俎上になるけれど、太平洋戦争で自分自身の意志も無く出征し、そして帰国して戦後を過ごす日本人も相当なものです。ということを感じました。
私は子どもの頃『ガラスのうさぎ』や『ふたりのイーダ』を読み、少女期に『火垂るの墓』『ひめゆり』の映画を観て、そして今30歳半ばになって、戦争を過ごしまた何事も無いかのように日常の続く戦後を過ごしたおとなの体験も読むことになるのかな、というようなことを思いました。
上手く云えないな。そういうふうに巧いことプログラムが進むわけではない。のだけれど。
近代文学史を知りたい近道が欲しいなと思って、国語便覧を買いました。高校生のときのものは持っているけれど、それから十年と幾らか経ってしまったもので。
教科書類なので内容に比べて安価で感心します。