- 作者: 高野悦子
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新装版で再読した。新装版は旧版とは違い、横書きになっている。著者が(恐らくは大学ノート的な)ノートに横書きにしていた元原稿の再現度が高まった。
克己心と、この歳から既に自分が持っている「孤独」(または「個」)に、『二十歳の原点』という一冊へたどり着く道行を感じる。
バスケットボール部に入部しているが、心臓が悪い為にあまり動けないこと、診断の結果選手からマネージャに代えたが、それは気持ちが入らなくなって退部してしまったこと。その後の診断で心臓に異常無しとされたというエピソードはとても悲しく気の毒だ。10代の頃、他人より弱い体を持ってしまったと意識していたことによって失ったものがあったのではないだろうか。
私は先天性内反足で、小学生の頃はいじめられるようなことがあったし、中学、高校では体育が(元の資質に加えて更に)酷かった。それは思い起こしてつらいことはないけれど、高野悦子さんがバスケットボール部から離れなければならなくなった気持ちを想うとき、少し思い出す事柄だ。
- 作者: 高野悦子
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- 作者: 高野悦子
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