Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

並行世界

並行世界

 

ひとが死を知るつど我も死なねばと思ふ私がまた生きてゐる

無償の愛は血にも知らぬが我死ねば祖母を亡くしてしまふ気はする

蘇生した弟よきみは兎に角もいつも希みの方向へゆけ

姪は今日二才になつて我迷ふ、記憶されないうちに消えねば

やはり又知らぬ他人の自死を知り我も死なねばならぬと思ふ

他人の死我の人生選ばれたことなのですとはとても云へない

 

呪ひ怒り恨みより祈りなのだらう私の腹に煮える湯の悪

黙祷といふより二才児が初めて食べたチョコレイトが希望なら

 

だいじょうぶ繋がると伝へ続けた日五時過ぎやっと怯て泣いた

福島に再建に行く弟に甥の健康を問ふたこと

電気が水が停まらなかつた福島にゐなかつただけで懺悔するひと

 

その土地に居なかつたのだ、あの日から若き表現者の詠む余生

 

ひとは何処かでなんかで死ぬし自死もする我も死なねばとはまた思ひ

姪と甥が喪服で伯母の葬式の控へ室にて退屈をする

夢想より想像と云ふより予想適はぬ迷ふ生きる不可ない

生きたかつたひと生きたこと伝へるひと薬を致死量図る我

 

午前には災害訓練鳴り響き同時にごみ収集車も鳴つてゐた

 

人形を貰ひ真白いほっぺたにべたべたチョコを付けた二才児

ちいさな兄とちいさな妹は今日も眠りのうちに蹴り合ひ夜だ

 

怒りと悼みと個人的希死と惑ひと子どもを交ぜる生きた日

淡々と揺らがなかつた今日の日に歌を詠むのは唯自己嫌悪

 

大切を理解したいと思ふ日

 

https://www.instagram.com/p/BRfTvoiFKE3/
20170311

『短歌研究3月号』

 

短歌研究 2017年 03 月号 [雑誌]

短歌研究 2017年 03 月号 [雑誌]


 馬場めぐみちゃんが掲載されていると知り購入。
 私は以前同人短歌誌をお気軽に作り、彼女にゲストになって貰った際、その端正さに己の至らなさを思い知り、暫く歌を作らない期間がありました。強く影響を受けた、というやつです。



    

J文学

 Wikipedia河出書房新社が発していたJ文学という事実に関する記述が無くなっていた。数年前は弱々しくも存在していた覚えがあるのだけれど。先ず、webで検索すると「Jブンガク」というNHKでやっていたらしいTV番組の項目に飛ばされてしまう。その頃には教育TVを観るのも止めてしまったので知らないし、そのうえ薄々知り始めたが今は「教育テレビ」という名称では無くなっているみたいですね。そしてNHKは「Jブンガク」という番組を作ったとき、90年代の河出書房新社の活動について、そっくりなタイトルになるというような関係を考えることは無かったのかな。河出書房新社の存在感とは……(こういうことwebに書くと出版社の人に見つかる! 怖い!)


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 2011年頃twitterはてなダイアリーで知った書き手の人について、
「J文学好きなの?」と云い当ててしまったことがあり、それで馬が合うと云うことだったのか暫く組版をしたり会話をしたりLINEをしたりしたあと、
「〜〜さんの小説面白くない」
 と云ったらその後何も音沙汰が無くなってしまった。たぶん色々なものをブロックされたりその後ブロックを解除されたりしているのだけれど、賞の選考の当落の話が伝わってきたのでまた彼のアカウントをフォローしておいた(私は悪趣味だ)
 何が云いたいのかというと(書く人同士の)対人関係ってそんなものにしてしまうわけにはいかないだろうよ、ということだ。
   

*1 

     

*1:ちなみに私は90年代半ばに文学賞を受賞するにはどうすれば良いだろうかと考えて上記の本を買ったのだったが、実際のJ文学愛好者ではなかったというか、ださいと思っていた。私は、というよりも世間全体的に河出書房新社の売り文句は引かれていたのが実情だったと思う。行きつけだった大型書店では棚の見出しに「日本文学男性」「日本文学女性」「J文学?」と書かれていて、そのクエスチョンに苦笑してしまった。良い書店だった。

psqs#004「花の宴」

掻き乱して  抉り出して 睨み付けて 火を点けて /
いいえ、嘘なのよ、灯が欲しかっただけ /

鮮やかだった夕映えももう、
青い影を引き擦り落として、夜空が躰に溜まるから /


 ほぉらまたひとつ傷付いた /
 
 ほぉらまたひとり逃げてった /


流れゆく、ものはみな、失われ、時は過ぎ、ひとは去る /
最後に浮かぶのは、甦った花の饗宴 /







20130722

psqs#005「晩餐会のトランプ」

晩餐会のトランプ


 有りがちな逡巡と疑問符/五線紙を灼くセンシティヴ/サディスティックディスカッション/三角錐とミサンガ/
 ほんとうに当人達は知らぬを決め込むランプ/日陰に落とすトランプ/残骸遺す火山灰/晩餐会の散会後、/
 この子はもう、返しません。












20141011

「韻律」

「韻律」


あなたの虹彩の中央に
私の目が溺れている

あなたは私の目を覗き込み
韻ばかりを探し続けている
私の目の遠くに暗い天井がある
電灯は消して貰ったから


私は瞬かないように努めているため
乾燥してゆく目に涙が溜まり又痛みもするが
あなたが探すそれが私の扉のなかにあるものならば
どうしたって私はこの瞼を閉めないでいようと思う


涙で潤んだ私を
右へ左へと探し続けるあなた
痛みをこらえ息もしない私と
掻き回し続けるあなた


あなたが欲しいものは韻律であるのに
私がこぼすのは悶えばかりで
律するものたちはどんどんと乱れてしまう
あなたが欲しいものは正しく測定するシリンダなのだから
私は絶対にそれになってみせる


あなたは探す
私は怺える

涙がつたい耳孔に入る


視線の交わりだけで
すべての愛欲が行き交うことが出来るこの形を
死んだあとまで忘れないでいようと思う





20130723

『呼吸』

 リリィ・シュシュのアルバム聴きたいですか? と牟礼鯨さんにメールをして、送った。

 

呼吸

呼吸

 

グライド

グライド

 

 『グライド』と『共鳴(空虚な石)』も持っている私はちょっとマニアックなのでは。自慢か。
 今の何処までも弾む楽器のようなSalyuではなく、声を響かせることだけで繋がろうとするリリィ・シュシュの音源も好いと思う。

 本当は『undo』のサウンドトラックがとても良い盤なので聴かせたかったのだけれど、興味が無い、とのことで、そして自分の、「お薦めである/聴かせたい」という感情は一体何なのだ、と考えてよく分からなかった。とても良いのは確かなのですが。

 

undo

undo

 
 

Things We Can't Undo

Things We Can't Undo

  • REMEDIOS
  • サウンドトラック
  • ¥250
 
Winding Alley

Winding Alley

  • REMEDIOS
  • サウンドトラック
  • ¥250
 
Your Kiss~Scat Vox

Your Kiss~Scat Vox

  • REMEDIOS
  • サウンドトラック
  • ¥250

 このサウンドトラックは、芝居で使ったりポエトリーリーディングで使ったり、お世話になっています。私的なものではなく、パブリックなものを創る時は使用料を払ってでも取り入れたいなと思います。


   



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