畳に寝転ぶと、その薫りが心地よくて2度も眠ってしまった。もう肌掛けをしなくても風邪をひいたりしない季節になったのだね。机に向かっていた家人Cさんが私の目覚め方が唐突でしかもすぐに何かし始める、むにゃむにゃしたりぼうっと目を覚ましていかない、と云って「起動時間早いねー」と云った。「最新型なんだよ」と私は答えた。あとで考えると「ポメラなんだよ」って云ったら良かった。
BBCのポッドキャストを時々聴く。“can”の発音を耳にして、本当にブリティッシュイングリッシュは英国式なんだな、と実感する。なんだかこの一文は馬鹿みたいだが。
ジュリーアンドリュースは、『サウンドオブミュージック』では米国英語だが『メアリー・ポピンズ』では英国式の発音をしている、と歌を聴いて思った。前者は“ドレミの歌”で、後者は“2ペンスを鳩に”でそれがよく分かる。「2ペンス」も、two ではなく、タペンス、と発音されている。これも英国式と云っても良いのかな。“2ペンスを鳩に”という歌はとてもとても好きだ。胸しめつけられるような感動で瞼が熱くなる。メロディが綺麗で。レッスンで歌ったとき、移調しましょうと云われて、ぎりぎりまで頑張って楽譜を書き直した。ぎりぎり過ぎて、レッスンへ向かうみちの地下鉄のホームでもまだ書き加えていた。きちんと早めに物事をしなかったのはいつもだ。