煙草は吸わないので、銘柄もあまり知らない。周りのひとたちが吸っているもののパッケージを見て、少しずつ覚える。しかしわたしが興味を持つのは、銘柄よりもミリ数だ。
少し前に牟礼鯨氏が、伊藤鳥子氏の同人誌『絶対移動中vol.10 妄想×少女』に書かせて頂いたわたしの掌編「Lost girls calling.」について感想を下さった際に、煙草は何ミリグラム、よりも、普通は銘柄を訊くだろう、という文章があった。この点は私自身がいつも「何ミリ?」ということを最初に尋ねて生きてきたので、普通でない会話だという意識がなかった。盲点である。自分の習慣だけの狭い世界でものを書いているような盲点、でもそのまま突っ走ってもいいような気もするけれど兎角、盲点ではあった。そんなことなのか、普通は……と虚を突かれてぴっくりした。びっくりした程ではないが、ぴっくりした。
「Lost girls calling」、泉由良
ウサビッチこと泉由良氏には大阪で会ったことがある。たぶん、それだけだ。この本の冒頭作となったコレ、不自然な会話が一つの魅力となっている。「何ミリグラム、吸っているの?」「二十四ミリ」普通は銘柄を訊くだろう。そして「十七回」はありえない。でもそこが泉由良であり、彼女の文章であり、読者を痙攣させうる魔力を秘めるものだ。鯨は読みながら気持ち悪くなって嘔吐した。(牟礼鯨氏の西瓜鯨油社のブログ記事より転載させて頂きました)
お酒ならアルコール度数を訊く(あまり薄いと飲む気がしないからだ)。
煙草は元々は吸わないのだが(受動喫煙の人生です)ミリグラムが軽いと物足りない、つまらない。ヘヴィなのがいい。銘柄は、その次の問題。銘柄はどちらかというとパッケージデザインへの興味に繋がる。
つまりね、燃費の問題なのだなあ。
編集を担当させて頂いた小倉拓也(第一詩集は、『火は綺麗』)と弊社のぴょっこり編集長の私は打ち合わせをする都度、今何度くらいの飲んでいる? と確かめあって、つまり1円当りのアルコールの度数が、燃費である。
だって、折角禁を犯すわけですから(あまり人間的に褒められることではないような、飲酒、そして喫煙)ちょびっとでその気になって格好付けているなんてそんな錯覚で遊ぶのつまらない。体質的に無理なら仕方が無いけれど、「お酒? のみますよ〜 チューハイ〜♪」とか抜かす女子にはマジで問い詰めて問い詰めて泣かすぞ。「もう、わたしには烏龍茶下さいいぃいい」と泣きながら訴えるまで問い詰めるぞ。
あ、自分を恐ろしい人間みたいなこと書いちゃったような。まあ良いか。みたいな。
燃費って車とガソリンの関係だけではないのねえ。
家人Cさんはガソリンと燃費(というのか1km当りの何か、若しくはガソリン1リッタ当りの走行距離?)を記録してExcelで図表に表して記録を続けているようだが、マメマメしいですねえ……。
写真はタツノオトシゴの絵のついた煙草の箱のパッケージ。数年前に研究室で携帯電話で撮った。あじは知らない。ミリ数も知らない。わたしにとって煙草の一番の魅力は、パッケージの意匠である。
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3連休はハワイにでも行ったつもりでしゃかりきでwebサイトなどを整頓するつもりでしたが、ずーっと死骸になっていたので、これから頑張ります。あああこれからって云ってばっかりで……頑張ります……。ごめんね。ごめんなさい。
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インスタント珈琲(実はわりとドリップよりも好きなのだ)の粉が無くなったので、はっきょーーーん!
そんな感じでちゃんゆらら♪