Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

ヴィーナスとジーザス

 昼過ぎに原稿合宿から帰宅しました。

 今日も一番星が見える。


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 以前は秋の日暮れは大嫌いだと思っていたけれど、部屋から見える空がかなしくない日もあるみたい。

「金星じゃないかな?」
 と云われた。
 そのことは私は判らない。

 



        


      

『おもちゃの指輪が絆ぐ時 くみた柑短編集(1)』

 

 くみた柑著『おもちゃの指輪が絆ぐ時』をkindleで読みました。短篇集です。
 認知症PTSDを扱っている小説なのですが、読み易さで云えばきれいな文章で、立派な仕事だなあと思いました。認知症についての小説は、著者ご自身の介護経験も元にされているそうで、人間で生きていくのがつらい、こわい、つら過ぎる、と思って沈んでしまったほどのリアルで、心に錘を置かれました。愛も苦悩も、ただ家族という関係性だから。難しい話題を扱っているから──という表現では軽薄ですが、深く良い本だとしみじみ思いました。
    

  • 記憶の森の魔女
  • オムライス
  • 偽りの幸せ
  • おもちゃの指輪が絆ぐ時
  • 十二月の街

      

『現代詩手帖 2021年10月号』

 短詩特集らしいので、今月は買ってみます。

 

 詩の投稿欄に出したことは無くて、いや嘘です一回あります、その当時、『現代詩手帖』と『詩と思想』と『ユリイカ』の3冊を毎号買って3つに投稿しているひとってどうんな富豪なのかしらと思っていました。
 が、今は私も『短歌研究』『歌壇』『短歌』は毎号買っているひとになっているのでした。雑誌が溜まるのが嫌いなのですけれど、あのときのあの文芸誌に載っていたものが今は読めないんだね……っていう状態に陥るのも大層恐ろしいものです。『群像』とか『新潮』『文學界』『文藝』『すばる』も買えたら楽しいだろうなあ、お金も要るし場所も要る。読む時間も要る。無い。無理。
『現代短歌』は定期購読しようか迷っています。

 kindleでも良いものもあるのですが、固定レイアウト型だったら読みにくい。
 群像の創刊70周年号のkindleは、リフロー型レイアウトなので愛読しています。


 なんの話だっけ。

 

 

       



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