Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

「睡夢」

睡夢


魚が眠るということを理解できない侭死んでいた三十二歳、老いてゆく夜
屋上から見下ろす世界、それは深海
水底にしんしんと降り積もる魚のなかで私は倒れていた
桃色の魚が黒くなり
青色の魚が赤くなり
それが魚の眠りということらしく
魚は嘘をつく私を許してくれた
私は陸上に居たころ嘘つきであった
水に入ったときからその生温かさに抱かれ
かれらは私を許してくれた
もうここでは嘘をつかなくていいんだよ
もうここでは罪悪感が水に流れて去っていくのだよ
私は目を閉じ泥水を肺に吸い込み
沈んでいった
もっと呼吸の出来るところへ
もっと呼吸の出来るところへ







     
     


 

四月短歌誌

短歌 2019年4月号

短歌 2019年4月号

歌壇 2019年 04 月号 [雑誌]

歌壇 2019年 04 月号 [雑誌]

 短歌研究4月号は何故かデッドリンクになってしまうので、文章でこちらにリンクしておきます

 あと、Amazonで買えなかったのでネットストアから、現代短歌4月号を買いました。

 gendaitanka.thebase.in





       

トルコの伝統手芸

 


 


 昨年末にとても華奢、繊細で可愛らしいブレスレットをふたつ、贈っていただきました。私普段何もしてあげていないのに良いのかしら、恐縮しながらも、素晴らしい美しさです。私の手ってあまり美しくないので、ちょっとそれが残念なのですが、繊細なかぎ針編みで、嬉しいので……。
 こちらの本を参照された、とのことで、どうぞこういうものが’お好きな方にはお薦めします。


      

『安住の地』

 

安住の地 1 (BIC COMICS IKKI)

安住の地 1 (BIC COMICS IKKI)

安住の地 2 (BIC COMICS IKKI)

安住の地 2 (BIC COMICS IKKI)


 私はこういう、断片的なエピソードとフラッシュバックが差し挟まれる漫画に弱い。
 IKKI COMIICSだった。連載当時、最寄りの書店で立ち読みをしていたら(私は漫画誌を買うということを殆どしない)中途から、雑誌に袋が掛けられてしまって、読めなくなって口惜しかった。口惜しいと云っても、立ち読みというのはただ読みであって、盗みであるので、完全に私が悪い。


     



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