Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

小路幸也『早坂家の三姉妹』

 

 kindleUnlimited にて。読了したのは実は6月6日でした。その頃から色々ブログに書こうとして、全然追いついていません。その頃からかどうかも判じえませんが。多忙過ぎてあっと云う間だったというより、コンテンツが多くてブログや手帖にアウトプット出来ていないということで、手紙だの郵便だの書く仕事だの迷惑をお掛けしているのですが、私としては大丈夫です。いや迷惑を掛けていて大丈夫なわけはない。

 本作は、長女あんず、次女かりん、三女なつめの三姉妹を中心とした物語。私は姉妹の出てくる小説っていうものは滅法好きで、勿論若草物語も好きだし、本作も若草物語もそうですが、ちょっと大人の年齢になり掛けている姉妹や、成人した姉妹の話になるともっと良い。あんず、かりん、なつめ、も可愛らしいひとたちでした。姉妹だから似ているところもあるし、姉妹だからこそ違いがあるところもある。そういう描写がある小説が好きです。私に実の姉や妹がいなかったから子どもの頃から好きだったのかも知れないけれど。
 

さすがにこれだけ人が集まると、ちゃぶ台が小さくなってしまうけど、真里奈さんはそのまま襖の前にちょこんと座っていた。向坂さんの隣に私、淳史くんのすぐ後ろにかりん、そして私がお父さんの向かい側に座って、なつめがすすすっ、と下がって真里奈さんの隣に寄り添うようにして座った。二人で顔を見合わせて微笑んでいる。

     
 別にkindle書籍で読むなら関係無いような気もするけれど、私は徳間文庫って好きです。
「面白い本だな〜」……あ、徳間文庫だ!?(にこにこ顔になる)っていう感じです。

 初めて読む著者の方ですが、メフィスト賞受賞作家さんなんですね。
東京バンドワゴン」っていうシリーズが面白そう。こちらも、『早坂家〜』も人数多めの家族という共通点がありますね。

2002年11月「空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction」で第29回メフィスト賞を受賞し、作家としてデビューする。

 小路幸也 - Wikipedia

 2002年受賞というと、まだメフィスト誌を買っていた頃なので、バックナンバをひっくり返してみましょう。

     
      

      



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