Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

王木亡一朗『金字塔 the apex』

 

   
 表紙、強そうですね。
   
  
『金字塔 the apex』
      

  • 当てつけ(I guess you might as well)
  • あのころ(time goes by
  • レモン/グラス(Lemon/glass)
  • 処女同盟(The Mutant)
  • 37フラグメンツ(37 Fragments of a Chronology of Dance)
  • グッドモーニング、ストレンジャー(Good morning,Stranger)

   
 kindleで読みました。いつも何処かハートフルなので、王木さんは良いひとの作家さんなのだなあと思います。が、暴力的な描写や性的な描写が交じると、王木さん! そんなの書いて大丈夫?? とどきどきしてしまう。勝手にひとのことを決めつけて何を考えて読んでいるのでしょう。実は意外と(意外なのか?)黒い描写もあるのですよね。でもなんというか、人間味が、良い方に振れながら浮かんでくると云うか……。
 でもやはり、殆どの王木亡一朗小説はハートフルで締め括られるような気がします。人間が人間をしていて、創作めいたあざとさが無いところが好き。著者が元々ギターを弾いたり歌ったりなさる方だからか、音楽の描写になるととても広々とした心地がして、それがとても良い。


 あっ、そう云えばそんな善き人と信じ込んでる王木亡一朗氏のtwitterとnoteのアイコンがのことちょっと怖いんですよ。じゃなくて、noteも面白いんですよ。まあ私はそのアイコンの柄を最初怖がっていましたが。


  note.com


     

     

      



       



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