『美味礼讃』はブリア・サヴァランではなく、日本に〝本物のフランス料理〟を齎した人間、辻静雄の人生についての本。お料理のことを巧く書いてある本はいつ読んでも面白くて良いです。しかし、大層なお金が動く話なので緊張したりもしました。日本で洋食を食べることはこれほどの困難ののちのことなのか、と今まで思ってもみませんでしたね。
子どもの頃、両親の本棚から拝借して愛読していた『楽しいフランス料理』をまた読み返したくなったりもしましたが、愛読はしていましたがそれを読んで何かフランス料理を作ったわけではない半生(私の)です。