- 作者: 川上弘美
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/04/20
- メディア: 文庫
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「今の世の中、あたしたちを拘束するなんていう、責任っぽいこと、誰もしてくれないのよ」
(p.137)
私いつも、ここにいない人のことを、ちょっとだけ、思う癖がある。(p.173)
みっともないことなんだな。他人と共にやってゆこうと努力することって。(p.183)
どのような陰翳をもつ「ああ」なのか、自分でもよくわからぬまま。(p.192)
人の中にいても、いつも自分の爪の先をこっそり擦っているような感じのひとだと(後略 p.254)
「あるはずのないものなのに、そこにあることがものすごくしっくりきていたから」(p.260)
“死んだらおしまい”
(作中、温泉宿・風呂場にあった落書きのようなもの)