Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

夢野久作『少女地獄』

 

少女地獄 (角川文庫)

少女地獄 (角川文庫)

 再読。虚構うそつき娘、姫草ユリ子像が、また「新高さんと夫婦心中〝みたかった〟」トミ子像から(「みたかった」が私にとってはポイントなのです)、文面から何れだけはっきり少女性が立ち上がってくることか。夢野久作の小説のなかには、夢野久作的な、確固とした少女性があってそれが魅力的で堪らない。
 映画『ユメノ銀河』の原作「殺人リレー」だが、『ユメノ銀河』のラストで「トミ子には虚言癖が無かったか?」と刑事が追求する箇所は、「何んでも無い」の姫草ユリ子を意識しているのかな、と妄想している。

 

ユメノ銀河 [DVD]

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 『少女地獄』は手持ちの表紙がとても良いのにな……と思っていて、そして同じ角川文庫の『ドグラ・マグラ』と対になるようで気に入っていたのですが、装幀は変わってしまったのですね……残念ですね、どうしてでしょう。怖かったのかな……。



 夢野久作の『猟奇歌』や映画『ユメノ銀河』に憧れて、十代の頃から憧れ続けて、『すな子へ』を書いたのだった。今年1月にやっと完成した。

 

すな子へ

すな子へ


    



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