Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

『クワイエットルームへようこそ』

 

クワイエットルームにようこそ (文春文庫)

クワイエットルームにようこそ (文春文庫)

 観ました。精神科閉鎖病棟の描き方が前半特にコミカルなのだけれど、それは精神異常者の入っている病棟としてのコミカルさなのだけれど、「え、ここコミカルにすると面白いですか?」と笑えない感じで、その後リアリズムの方へ重みを増してゆくと、さっきのコミカルは何のつもりだったの、面白キャラは面白精神異常者キャラ役に徹していればいいの? 何も回収されないの? ともやもやしましたが、わりとまともな映画かもしれませんね、と中途で見切りをつけ、蒼井優を観賞するのに徹しました。しかし原作も以前読んだ筈ですが、だいぶ改変しています? と、思いきや記憶に残っていないだけだった。残留しない……。
 『クワイエットルームへようこそ』とか『ベロニカは死ぬことにした』(これは酷い)の閉鎖病棟にコメディを持ち込む感じは肌に合わない。『PICNIC』は寓話だからあれは閉鎖病棟と云っても寓話なだけ。我が身にずっしり重かったのは、主人公を演じる内田有紀のふらつき具合や追い詰められた感じが、普段の自分の精神状態に酷く似ていたことでした。重い女に……………………なりたくない……………………。

 

PiCNiC [DVD]

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ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

 「ベロニカは死ぬことにした。」の小説は未読なのです。海外小説を邦画に仕立てあげたら駄目駄目だった、というわけで、書籍の方には願いを掛けています。

 ところで、w氏と以前マジックスパイスを食べながら「BONNIE PINKが精神科閉鎖病棟で歌っている映画で、駄目でした」「駄目でしたか」と会話を交わした記憶があるのですが、その映画はどれだったのでしょう。『クワイエット〜』かなと思ったらまた違いました。ちゃんと記憶を遡りましょう。

     

  



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