いちご戦争模写
今日マチ子先生の漫画は、戦争を知らない世代が戦争漫画を描くことへの克己をくれた。知らない時代のことを書くのは(いや本当は少し知っている筈だ)私は本当は恐ろしかったのだ。私はまだ勇気が無くて自分の絵や文章の人間でそれを表せず、今日は模写をした。
たとえ小さくても作家であるということは、思考を自分から他人に動かすという作業なので、私は出来る限り、自分が暴力を犯せる存在であることと/誰にも暴力を振るいたくないことを/しかしこの手も人を殺せる手であることを、想いたい。お前の手だってそうなんだよ。
少女が夢のなかで体験した戦争は、いちごポッキーの槍で刺し殺され、甘いケーキの綺麗な蝋燭で自決する。
この本のなかにいるのは少女と少女の戦い、国境線は無い。それが本質ではないだろううか。韓国人の一部(というか、何人かの韓国人が、ということだ)がデモを行ったからと云って、【韓国人の国民性】を誹謗する人間を見て悪寒を覚えた。
偶然に生まれた緯度と軽度の為に、人類は沢山苦心して沢山死んだりしている。
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