Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

0806 ヒロシマ

原爆ドームのことを、きれいな形だと思っていた私がいた
被曝についてよく知らなかった小さな頃だ
ドーム型、(元々はそうであったであろう)洒落たシルエット、そして廃墟的な部分を。
その後年齢を重ねて、原子爆弾や戦争について本を読んだが
原爆ドームのかたちは、記憶にくっついて、見ると懐かしさを覚えてしまう
本来あってはならなかった筈の建物(の残り)にその感情を覚えている

被曝痕を残したまま、建物は壊れないように補修しているんだよ

父が云った
直結して理解することが難しい面があった
疵を残すように補修している、という

14歳、初めて目の前にしたときには、意外と小さいな、という第一印象
意外と小さくないくらいに、心のなかの原爆ドームは懐かしくきれいで、
恰好良いとまでは云わないが、つまり大きな存在で
それは反戦や希求ではなく、私はその建物のかたちをいつのまにか好きだったので
それは不可ないことだと思う
勿論だから逆にドームを嫌うようにはならないけれど


身を焼いていない私が、何を思っても不可ないし、
何も考えないことも勿論不可ない

その後広島平和記念公園へは3度ほど旅で行った
穏やかを保つ空気が好きだと思う、また行きたい
年中祈ることは何処にいても出来る

資料館の人形を解除されたくない


原爆忌イーダちゃんは私です


ふたりのイーダ (講談社青い鳥文庫 6-6)


   

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