はてなブログ「短歌の目」4月分です。
題詠5首
1)皿
皿皿皿皿割つた破片を掃けよきみ今も諧謔は燻るね
2)幽霊
飲食店こゝろが煤け幽霊の眼で嘘の座り方する
3)入
雨は唯ふれば降るだけ西日から入り日なみだは泣けば泣くだけ
4)うそ
血が出たり皿が割れたりそれは只淋しいからで嘘を吐きたり
5)時計
雨は止む時計は戻る温かいプラステイツクの食事出される
テーマ詠「新」
二十五を過ぎし後にも卯月きて新入生の記憶疼きぬ
ウエーヰと云ふ人の中酒呑みて新たまねぎをとくとく解く
新しい靴が欲しいよ今は未だバリヤを張つて歩きたいんだ
新品の珈琲フロート濃いいろで新し過ぎるスプン刺せない
寝れば朝、寝なくとも明日、新しい 見知らぬ奴だ石を投げたい
3月に参加した記事はこちら。
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