Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

【第115回フリーワンライ】詩「旬」

「旬」

 4つの青春の光がある
 彼等が木陰で隠した言葉

 四人はふたりという形を知らなかったから、森の奥で四人で横たわった、それは女性? それとも男性?

 青年青女

 秘密の飴玉を嘗めるように舌先で触れ合う、それは空
 舌の動きと感覚だけで肉体が分かるとき、虚ろに彷徨うその目は何を求めているのか、ただ涙が

 キス! それは君だから。キス! それが君だから。

 キス味、キミ味、それでも四人共に繋がり合うことは出来なくて、ナミダ、ナミダ、ナミダ、ナミダ、味、敏感な、肌、感覚、カン、カク、キミ、ノ、唾液、ナミダ! 感覚! 痛覚! 震え、る、

 舌、そして震え、躯は、

 個体の孤独をなんとか逸らそうとして、もう碧空が汚れ、


 4つの青春の光がある。
 おのおのみな若く、つがうということを知らずに抱き合うことを希う。






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