Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

poetry

死体を探す為にと発言する所作が

ほろ苦い気持ちと あの、ほろ永い心細さ痛みが傷みでありそして悼みであることが。この揺らいでしまう私の肢体が あの頃合唱の列に並んでソプラノを歌っていたなんて 今では幻のようだ肢体が、死体になるまでの束の間 あの、ほろ永い、ふあんていこの島で、…

詩「眼疾」

「眼疾」彼女といふのは私なのだが 私はわたくしどもに勝てはしないので彼女を突入す。 あゝ、憎きわたくしども現代詩! 何故なら彼等は日頃己れをわたくしなどとは呼ばないだらうと思うからなのであつた。 わたくしなどとは関はらず、私は詩を書く体勢であ…

肯定

詩と小説と絵と歌のことを考えて過ごす、過ごしている それらは組み合わさっている、また、歌の詞は詩に単語が似ているので 詩のことを考えている、と云うと大体が纏まる 常に考えている それは私が公共の職に就いていないからなのかというと 職業人である私…

私のマリアさま〜Natasha〜

(ずっと前の3月3日に書いた詩の微修正)

psqs#004「花の宴」

掻き乱して 抉り出して 睨み付けて 火を点けて / いいえ、嘘なのよ、灯が欲しかっただけ /鮮やかだった夕映えももう、 青い影を引き擦り落として、夜空が躰に溜まるから / ほぉらまたひとつ傷付いた / ほぉらまたひとり逃げてった / 流れゆく、ものはみな、…

psqs#005「晩餐会のトランプ」

晩餐会のトランプ 有りがちな逡巡と疑問符/五線紙を灼くセンシティヴ/サディスティックディスカッション/三角錐とミサンガ/ ほんとうに当人達は知らぬを決め込むランプ/日陰に落とすトランプ/残骸遺す火山灰/晩餐会の散会後、/ この子はもう、返しま…

「大森靖子みたいに」cover

曲を作ったのはにゃんしーさんです。 大森靖子さんみたいになりたい、のに、上京出来ない、恋愛をしたら思っていたことと全然違う、伸ばした爪ではギターが弾けない、悲しい。ライヴハウスに行ったらきっと私、浮いてしまって、だめだ……みたいな、高校を卒業…

【第115回フリーワンライ】詩「旬」

「旬」 4つの青春の光がある 彼等が木陰で隠した言葉 四人はふたりという形を知らなかったから、森の奥で四人で横たわった、それは女性? それとも男性? 青年青女 秘密の飴玉を嘗めるように舌先で触れ合う、それは空 舌の動きと感覚だけで肉体が分かるとき…

「桃の夢」にゃんしー

「桃の夢」にゃんしー ワー 川から桃が流れてきた! と思ったら夢だった……しかしそこは二度寝である なんとしても夢の中で桃太郎を捕まえ 当社の契約社員として働かせるのだ!で、寝たら今度はお尻が流れてきた(´・ω・`)桃とお尻は似ているようで 結構違う【…

「火は綺麗」にゃんしー

「火は綺麗」にゃんしー 人は死ぬことを恐れ そして死を祭ることを始めたその道具として火が選ばれたのは 火が死と強く結びつく存在であるからだろう火が綺麗だと思うことは 死が綺麗だと思うことに似ている どちらも本能的な恐怖からの 逃避、というより 「…

「火は綺麗」こみちみつこ

「火は綺麗」こみちみつこ 夏の夜に湧いてでた虫を わたしは殺そうとしました振りかざした手を打ち下ろすことがどうしてもできず あなたの手に任せました 虫を叩き潰すこともできない 臆病で非力なわたしの手 わたしは隠れて泣きましたわたしの手が直接に そ…

「火は綺麗」小倉拓也

「火は綺麗」小倉拓也 生きることは加速すること 沢山の時間が私たちの背後に幽霊となり 地べたを這う背を脚を後押しをする その摩擦に焼かれて 私たちは火炎を上げながら 消し炭になる∗「そんなふうに生きなさい」と先生は言った その教訓さえ生まれた時か…

「火は綺麗」泉由良

「火は綺麗」泉由良 私は躰が昂ぶってゆくとき 透明になるような感じをおぼえます 躰の隅々まで興奮の潮が満ちるときに 自分の指先や蹠の皮が 無くなってゆくような心地がします 震える声音からも急速に色のうねりが引いてゆき 冷めない両手両足、腰、心肺、…

胡亂な旅

不安なり胡亂な鞄で歩く旅、色鉛筆が入つてをらず (足柄SA 宿泊中) 明日は詩の合評会にゆきます、と云ったのですが、どうにもひとに会うのが恐ろしく、又、咳が酷い音を立てるので思案中。 第7回詩について・対話篇 ひとに会いたいけれど本当に恐ろしく、…

【朗読】紅い時代

街灯も無いこの街で ええ案配の風が吹く (詩・朗読/待子あかね・動画制作/白昼社)

みなもとはなえさんと#写文

#写文 pic.twitter.com/BrDTYfI86l— みなもとはなえ (@losmrn) January 25, 2016おばあちゃん、ごめんね。葉書には毎日そう書いた。必ず投函しに行ったあの郵便受けに溜まってゆく、もう帰れないよ。#写文 https://t.co/pJA64qRo4v— ゆら (@yuraco) February…

きりさんと#写文(3)

#写文 pic.twitter.com/ucpxQKc6qW— きり chihiro kiri (@mist_chr) January 27, 2016唇は塩っぱかった。潮騒というより曹達水だったあの夏の波飛沫。くちづけのあじを……、果たせなかった。私は独り唇を舌で撫ぜただけだった。曹達水。 きみの唇も、塩っぱか…

きりさんと#写文(2)

twitterのハッシュタグ、#写文の続きです。 キリチヒロさんの写真にキャプションを付けさせて貰ったシリーズ2回目。 #写文 pic.twitter.com/6JdK5myXJy— きり chihiro kiri (@mist_chr) January 24, 2016 貴方に貰ったアメジストには、光を見られなかった人…

きりさんと#写文(1)

twitterでキリチヒロさんが#写文というハッシュタグで、アップされた写真にキャプションを付けても良いという形で投稿なさっていらっしゃいました。#絵文とか、流行みたいですね。あまり便乗しないだろうなあと思っていたのですが、きりさんの写真が素敵だっ…

無題

すべてが遠くて 速くて速くて 人混みのなか 邪険に追い越されてゆく部屋のドアを開くと 大切にしていたものたちが皆 言葉を失っていることに気付き 飴玉の代わりに鉛を舐めて 瞼を閉じるすべてがやってきては去ってゆく 置いていかないでと願ったあの日も忘…

プネウマティカ

「プネウマティカ」 ──Pneumatica 幾度火を浴びてもわたしは燃えない。 どんな劫火であろうとわたしは燃えない。 大気中の酸素と結合に次ぐ結合を繰り返し、 わたしはいつまでもここにいる。 大気のなかに灰が舞い上がり羽撃いてやがては墜ちる。 わたしはい…

「白いゆめ」

白いゆめ そろそろ帰らなくちゃと思いながら ふうちゃんとなっちゃんと 路をあるいている 公園があって 冬だから寒い 裸木がほそくてんてんと立っている しばらくすると 淡いピンクの あの儚い薄い花びらが見えて あ さくら 私たち三人はびっくりする そうだ…

私の分の魚まで食べていた 247 - ヴォトカ流れる河のほとりで この短いフレーズに、どうしてこんなに美しく感じるんだろう。 言葉の向こうに彼女が居るから? ではなく、フレーズだけで完璧だと思えるから……?

うつつ

檸檬の沈む湖 炭酸水の波が 打ち寄せる浜うつつ砂に頬を寄せ 懐かしい歌を 嘆息のように さんざめく 風 ゆうべ浜辺をもとおれば ヴォトカ流れる川の向こうの 友人の家を尋ねゆかん 百合を一輪たずさえて

「肌色」

タータンチェックが重なり合った スカートを穿いて 隠しているの 赤いギンガムのシャツは アイビーギャルの名残り 柄on柄で歩く下りひとり 肌色を嫌悪している 人間なのに タータンチェックの滲み合ったスカートを穿いて 隠しているの 滲み混ざる心

〔ちるちるみちる〕

中央路線は感情露線 shi ha tsu 溶け方を忘れた雪たち shi wa su やがて春も散るだろう shi ru chi ru散るものあふれこぼれるもの集めて歩く a ru ku 何もかもを拾い集めるように歩く a tsu me ru 裸一貫から叩き上げる a ge ru 死ぬまでずっと a ra yu ru …

〔砂丘を北へ〕

砂丘を北へあるいていった 右手のなかの 愛したもの ひとつずつ、ひとつずつ こぼしながら 風にさらわれていく みんな、みんな 夜がくるまでは あるき続けるんだ 砂丘の風紋が とてもきれいだから 夜になったら つめたい砂のしたで 眠るように凍えて こと切…

海底で物語を書きたい

海底で物語を書きたい。 書いた端から潮にほどけ読めなくなるように 海の底で言葉を書きたい。 朗読しようと口を開くその瞬間、 海水を飲んで溺れ死ぬひとの 失われる文字の羅列になるように 海の底で物語をを書きたい。 言葉なんて、永らえなくてよい。 * 2…

画塾にて

画塾にて白いチョークで白い画用紙にデッサンの練習をする 赤い林檎とつるの形に折られた青い折り紙 黄色いばけつ すべて違う陰影を持つので注意深く白く白く重ねてゆく 「見えますか」 「だいぶ良いかな、林檎はもっとこう、白く」 「はい、先生」 *2014010…

霜月の公園(写真ver.)

「霜月の公園」 公園は曇った木曜日 桃色遊具や水色ブランコ そして多角的すべりだい 多角的すべりだい ことりが一斉に飛び上がって わたしは静かにおどろいた



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