川野芽生『Lilith』
2018年の歌壇賞は凄かった、というか凄いと思って未だきちんと読解出来ずにいます。
川野芽生氏の短歌はとてもハイコンテクストだと思う。この歌集で読みを頑張れるかな。買おうかな。受賞おめでとうございます。
川野芽生『Lilith』が第65回現代歌人協会賞を受賞しました。|お知らせ|新着情報|書肆侃侃房
友人が傘を買ったらしいので、
私も傘の購入を決めた。
Weil ich sie liebe
逢いたいものです。
スカートを穿く義務が無くなるくらいのことで、
あなたたちの違和感は消えるんですか?
私はどちらにしても、
ここに居ることを許されている気持ちなんて持てなかったし、
今も持てません。
女子の記号を纏っていた方が、
まだ愛されていた筈だと信じていたから、
私は女子校でわらっていました。
本気で髪型を自由にしたいひとは、
私服で通学したいひとは、
他校を受験したので、
ただそれだけのことだと思ったりもします。
〝少女〟を描く創作を小馬鹿にしてくるそのひとこそが、
いちばん少女を気持ちよく消費している。
気色が悪い。違う世界で生きていたい。寄ってこないで。
最近は成人しながらにして
少女であるままの責任感を持つ気概を
考えたりしています。