- 作者:パク・ソルメ
- 発売日: 2021/02/23
- メディア: 単行本
読みたいメモ。
友人が傘を買ったらしいので、
私も傘の購入を決めた。
Weil ich sie liebe
逢いたいものです。
スカートを穿く義務が無くなるくらいのことで、
あなたたちの違和感は消えるんですか?
私はどちらにしても、
ここに居ることを許されている気持ちなんて持てなかったし、
今も持てません。
女子の記号を纏っていた方が、
まだ愛されていた筈だと信じていたから、
私は女子校でわらっていました。
本気で髪型を自由にしたいひとは、
私服で通学したいひとは、
他校を受験したので、
ただそれだけのことだと思ったりもします。
〝少女〟を描く創作を小馬鹿にしてくるそのひとこそが、
いちばん少女を気持ちよく消費している。
気色が悪い。違う世界で生きていたい。寄ってこないで。
最近は成人しながらにして
少女であるままの責任感を持つ気概を
考えたりしています。
ねえ、今日一緒に帰ろう。ただの、そんなことが、怖かった。
お弁当をひとりで食べていることについて、何も動じていない筈だった。〝ぼっち〟という解りやすい痛みに心を仕立てる軽薄さを、見くだしている、筈だった。
中学校からバス停まで徒歩、バス停のあちらこちらで、言葉を交わす同じ中学の生徒たち。俯くわたし。
夜。
ふいに涙があふれた。
誰も一緒に帰ってくれない。いつだってそうだった、小学校のときからおんなじだ。だから全然悲しくない。帰り道は花を摘んで本を読んで空を見て、だから淋しくない、なんにも悲しくない。
新年度はいつも胸がくるしい。新緑の臭いはカルキに似ていて嫌い。帰り道はひとり。
第七十四回のお題は「道/路」です。野道、道路、路地等、「道/路」の入った言葉や比喩的表現でもOKです。「道/路」にまつわる光景を作品にして下さい。
— Tw300字ss (@Tw300ss) April 2, 2021
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