Komma usw.

背後にクロチネさんがいる。

無題

 手脚のような長いものが4本付いたぶかぶかした袋に、生ぬるい水がだぶだぶと入っているような心持ちがいつも何処かにある。そのがぶがぶしたただの袋が私で、ベッドのうえでぐんにゃりしている。職は無い、子育てはしない、家事もわりとしない。愛情の正しさのある持ち方が解らない。私が何も無い。希死念慮は云わないの私の約束。けれどとても悲しい。美しく生きろという発言をする勇気のレヴェルから這い上がらなければいつまでも生臭い水袋のままだぶだぶしているだろう。脱出したいけれど、ただ、光が見えない。大好きなひとがいっぱい居るのに、この希みの無さは何故なのか分からない。

 絶望を壊せ! 助けて。

 私はいつも足の爪を、手の指で無意識に毟り取ってしまう。
 足首を悪くしたから、恐らくは一生、ペディキュアの映えるようなサンダルやミュールを履くことは無い。少し残念。


  



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