一回戦
人形のだれにも抱かれ草の花/大木あまり
(『雲の塔』収録、長谷川櫂編著『現代俳句の鑑賞101』より孫引き)
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二回戦
鬼灯を裂く過ちの初めかな/正木ゆう子
(句集『羽羽』より)
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三回戦
戯れの遺書は螢のことばかり/小泉八重子
(『愛と死の夜想曲 二十世紀名句手帖―人事篇』より)
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イノセンス アブソリュート・エディション [Blu-ray]
作業をしていたら4本流してしまった夜。
twitterなどでログを録っているので知れると思うのですが、何故自分が『ユメノ銀河』を常備薬の如く観ているかというと、USBフラッシュメモリに入っているデータが、DVDプレイヤに挿さっているので、ひとつの映画が終わると自動的に始まるのです。というか実際の理由は単に大好きだからですが。小倉拓也氏に「『ユメノ銀河』好きだよね。もうひとり『ユメノ銀河』が好きなひとを知っているけど、そのひとも女性で、」と話されたのですが、もしかしてこの映画は中毒性があるのではないでしょうか。興味があったら試してみてください。中毒になったひとは気が向いたら教えてください。
『ヴィオレッタ』は、白昼社『文藝誌オートカクテル2015耽美』に付属している、赤木杏著「耽美映画の標本」で素晴らしいコラムが紹介されています。
文藝誌オートカクテル2015 耽美 (白昼社文藝誌オートカクテル)
はてなブログ題詠「短歌の目」3月分です。
1)草
仮の名を早苗と名付けた晩冬が今は「草子」と名乗ってわらう
2)あま
「終わりだけゆめみてた」四年前の日々「あまい」を歌った四月ばかりの
3)ぼたん
葉ぼたんをキャベツのサラダに飾るなら花のぼたんはディナーのメイン
4)鳥
鳥の眼が飛び去ったあとの冬の日はいつしかパンを蒔かなくなった
5)雷
開かない部屋の氷雨の子供たち春の接ぎ目に落ちた雷
掃除好きの親が云うには捨離捨離と小気味の良い音がするのだと
仮令ばね捨子だったら幸せが淋しくなかった微塵のひかり
水の音が遠く遠くにささやけく砂を捨てずに季節を過ごす
この日々はもう欲くない鍵を開けたままで出る掃除機は捨てる
木曜日ものを捨てることは怖い燐寸を出してロープを吊るす
2月に参加した記事はこちら。
(ずっと前の3月3日に書いた詩の微修正)
Read more福島と福岡を間違える友が高校時代には二人いた
(馬場めぐみ「if」より(短歌研究2017年3月号)
if ......だったら、「福島と福岡を間違える」友人が今も二人もいたんだろう、という、
まだあまり読めていません。
女性歌人特集の前提にあまりにも「命短し恋せよ乙女」振りが塗られていて、所々際立たない歌はその概念のまま止まっている気がしたりしていますが、しかしまだあまり読んでいません。
このブログ上の「if もしも」が何を指すか分かるひとはそういうタイプの映画ファン。
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話はぐちゃぐちゃなのですが、死ぬような出来事があると今は余生か、もうあの世なのか、と感じてしまう質の人間がいて、震災はその人数を少し増やしたのではないかと思ったりします。